Kindle

Amazonが販売している電子書籍リーダー。長らくアメリカのみでの販売だったのですが、この10月から日本へも販売を開始して、問題なく使えるようになっています。大きいのと小さいのがあるのですが、残念ながら日本では小さい方だけしか買えません。

このデバイス、英語しか読めません。表示も白黒。そんなに小さくもない。正直、スペック的にはハードはしょぼく感じます。そんなデバイスなんですが、それでも未来を感じてしまう。不思議な感覚です。何故か。

こいつが単に機械だからじゃなくて、サービスも込みの存在だからでしょう。iPod + iTunes + iTunes Storeのような生態系がここにもあります。しかもデバイスとサービスはPCいらずでネットに直結。どこにいてもG3回線さえつながっていれば、好きな本が注文できて、数分後には手元で読めてしまっているんです。なんて感覚。新聞や雑誌なら、寝ている間に届きます。いわゆる配信。

そして本を提供するのはあのamazon.com。正直、アマゾン以外がこのサービスをやっても、ここまでのものができたかどうか。現在種類は36万冊。ジャンルも特に偏りなく揃ってます。本を売っているアマゾンがその先を見据えて本腰を入れたからこそできたサービスでしょう。実際、こんなに英語の本をスラスラ読めたことはないと言うぐらい、暇な時間を有意義に読書に使えています。O'Reillyダイエット(*1)はもうしなくていいのです。

実は私事ですが、10年前CD-ROM全盛の頃にボイジャーという会社で電子書籍のプロジェクトにかかわっていたのですが、その時に社長の萩野さんが熱く語っていたこと、Kindleを手にして初めて実感できた感じがします。こういう未来を頭に描いて、その時できることを前向きにやっていたんだと。そこまで信じることができなかったことを反省。

万感の思いを込めて、あえて書籍カテゴリに。日本語化してくれ。