THE 有頂天ホテル

DVDでみました。これぞ傑作!三谷幸喜ってホントに凄いな。あれだけ個性的な役者さん達を集めて、一人ひとりがきちんと印象に残るんですよ。素敵な人、うっとうしい人、変な人、みーんな画面の上で立ってましたよ。そうそう出来ることではないと思うなぁ。すごいです。2時間オーバーの映画とは思えないテンポのよさ、気持ちよく観終わりました。

この集団がみんな主役っていう手法は、新撰組!でつかんだものなのでしょうか?それとも前から得意だったのか?僕がこれまで見たドラマとか演劇は、脇役は個性的だけど、あくまで脇役って感じだったように思います。笑の大学、古畑、王様のレストラン。でもラヂオの時間はけっこう集団モノか。

サイトの中で、三谷幸喜が語っているのに、「役者に靴を脱がせたくない、靴を脱いだら日常を描かなくてはいけなくなる、ホテルはいいバランスで表現できる」みたいなことが書かれています。なるほど、含蓄のある言葉です。そこまで描くとみんな説明しきれなくなります。描ききらないからそこに余白が生まれて想像力が刺激されるのかも知れませんね。YOUの演じる桜チェリーとかあまり説明もないんだけど、あーこんな人生を送ってきたんだろうなーって想像できちゃいます。

これぞまさにThe Movie、見てない人はぜひ。

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年(代)
2006
人名
三谷幸喜